五大栄養素 脂質編

【五大栄養素 脂質編】

 

皆さん、五大栄養素って知ってますか?

五大栄養素とは、生命活動を営むために人間の身体に必要な成分です。簡単に言うと『生きて行くためにとても大切な栄養』

タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルに分類されます

これから、それぞれの栄養素について解説していきたいと思います。五大栄養素をしっかりと理解することで、ボディメイクの成功率は上がります!

本日はまず、脂質編です。

 

 

【脂質】

脂質は身体を動かす為のエネルギー源であり、もっとも高カロリーな栄養素で脂質1g当たりのエネルギー量は約9kcalです。

細胞膜・血液・ホルモンなどの材料となり、脂溶性ビタミン(ADEK)などの吸収を良くする働きがある栄養素です。

脂質は一般的には不足しにくいとされていますが、ダイエットなどで油分を極端にカットすると、肝臓の機能低下・皮膚がカサカサになるなどの影響があり、成長期の子供では発育障害が現れることがあるので注意が必要です。

「脂質」という響きから誤解をすることが多い気がしますが、単純に脂肪になるためだけではないということを覚えておきましょう。

また、脂質を構成する重要な成分を「脂肪酸」と呼び、食品中の脂肪の9割が脂肪酸でできています。肉の脂肪、牛乳の脂肪、魚の油、植物油など一見違った脂肪に見えますが、その成分はほとんど脂肪酸であり、この脂肪酸には2種類「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」とあります。

 

【飽和脂肪酸】

 

主に動物性の脂(一部、植物性の脂も含まれる)で、酸化しにくく常温では個体であることが多く「固い脂肪」とも呼ばれています。

肉類の脂・バター・乳製品・ココナッツ油・ヤシ油などに含まれていて、身体の皮膚に近い性質を持ち体内でさまざまに利用されていますが、悪玉性の脂肪なので摂りすぎには注意が必要です。

 

 

【不飽和脂肪酸】

 

主に植物性であり常温では液体で、コレステロールを下げる働きがあります。 また、大きく3種類「トランス脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」「一価不飽和脂肪酸」に分けられます。

 

【トランス脂肪酸】

 

トランス脂肪酸とは、フライドポテト・菓子パン・アイスクリーム・ドーナツなど、植物性油脂を加工した食品に多く含まれています。 また、トランス脂肪酸は以下の4点から体に悪いとされています。

 

体内で分解することが難しい為

悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を増加させる為

善玉コレステロール(HDL)を減少させる為

心臓病をはじめ様々な病気の引き金になる為

トランス脂肪酸は、体内での分解・代謝が難しいので、その際にビタミン・ミネラルが多く消費され身体に大きな負担がかかります。ビタミン・ミネラルについては後述いたしますが、これらは身体が正常な機能をする為にとても大切なものです。

 

【多価不飽和脂肪酸】

 

多価不飽和脂肪酸に属しているのは「オメガ3」や「オメガ6」で、オメガ3は細胞膜を柔らかくする働きがあるのに対しオメガ6は逆に細胞膜を固くする働きがあります。

オメガ3を多く含む油はひかりものと言われる青魚・シソ油・亜麻仁油で、オメガ6を多く含む油はベニバナ油・コーン油・大豆油など、一般的にサラダオイルといわれ揚げ物に使われているものです。

また、オメガ3とオメガ6の摂取バランスとしては、「1(オメガ3):14(オメガ6)」が理想ですが、食生活が乱れている人だと「1(オメガ3):1050(オメガ6)」になっている恐れがあります。

 

【一価不飽和脂肪酸】

 

一価不飽和脂肪酸に属しているのは「オメガ9」で、オメガ9とはオレイン酸という悪玉コレステロールの上昇を減少させる有効な油です。

また、身体から出る油に最も多く含まれている成分なので乾燥肌対策にもなる、油の中で最も酸化しにくい油です。

 

【まとめ】

脂質には色んな種類があります。

そのなかでも、トランス脂肪酸を摂りすぎると身体に悪影響も多いです。

ボディメイクをしていくなかで、しっかりと考えて脂質を摂っていく必要があります。